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エメラルド

タイトル

■エメラルド

緑色透明石の代表とされるエメラルド。その鮮やかな色彩から、エメラルドグリーンという言葉も生まれています。エメラルドの名前の由来は、フランス語「esmeraude(緑色の宝石)」の意味です。絶世の美女と謳われた女王クレオパトラが魅了され、ジュリアス・シーザーを晩餐会でもてなした宮殿のドアの海亀の飾り物には、実にたくさんのエメラルドが散りばめられていたとされています。クレオパトラは、自分の気に入った者たちに自分の肖像入りのエメラルドを授ける習慣があったとも伝えられており、自分の名を付したエメラルド鉱山を所有して、自らも好んで身にまとった事でも有名です。
それだけ人を魅了するエメラルドはベリルに属する宝石です。ベリルを構成する微量の金属元素のひとつであるクロム原石や酸素原子と距離や、結晶構造によって色合いが変化し、海水青色だとアクアマリン、黄色系のものがヘリオドールやゴールデンベリル、ピンク色がモルガナイト、無色の物がゴ ッシュナイトと石の名称が変わってしまいます。また、鉄などの他の原子と結合した場合グリーン色のベリルでも、エメラルドと呼ばずグリーンベリルという石に分類されます。

■繊細なエメラルド

エメラルドは、ダイヤモンドやコランダム(ルビー・サファイア)に比べて比重の低い宝石です。モース硬度は7.5から8と貴石の中でも硬いほうに分類されますが、内包物が多いために割れやすく、キズがつきやすい繊細さも合わせ持っています。エメラルドには、肉眼でも見える「モッシー」という内包物が多く含まれており、それがしばしば傷と見誤られがちですが、実際には宝石の価値を損なう傷とは全く違うものです。むしろ天然石であることの証拠にもなり、美しく神秘的で人を魅了するエメラルドの要素となっています。
天然のエメラルドはみな内部に細かい亀裂が入っています。これは結晶時クロムなどがに入り込んだもので、それが結晶に無理を生じさせてエメラルドのキズの原因となり、もろさの源となります。 それがよほど見苦しいものでない限り、欠点とはなりません。無傷なものが最も価値が高いですが、そういう物は極めて少ないため、手に入れるのは困難でしょう。そんなもろく繊細なエメラルドは、クロムがエメラルドを鮮やかなグリーン色に染めるためにはなくてはならない存在なので、美のひきかえに与えられたものとも言えます。

■エメラルドの効果

エメラルドは古くから、胃腸病や眼病の治療用として活用され、また、安産のお守りとして利用されてきました。古代人はこの石に超自然的な力を感じ、人の心に安らぎを与える貴石として崇拝して来ました。鮮やかな新緑をそのまま石にしたようなエメラルドは、自然そのものと再生力を司り目の力と強く関係していて、この石を持つと、眼力が得られ、視野が広がり、未来を予見する力が与えられると言われています。
古代エジプトでは「不老不死と予言を司る石」、中世ヨーロッパ頃には「未来を見通す石」など、予知能力を与えてくれる神秘的な石として信じられてきました。エメラルドは、洞察力や記憶力、芸術的な閃きをもたらしイマジネーション力を高めてくれるため、デザイナー関係などクリエイティブな仕事をしている人にはお薦めの宝石です。また、女の純潔を守り、それが失われる時にはみずから砕け散る、という伝説から、純潔・貞節を守る護符としても使われたそうです。

■エメラルドカット

エメラルドの緑色をもっとも美しく見せるために考えられたカットを、「エメラルドカット」と言います。エメラルドカットは独特のカットであると言われてい
て、エメラルドだけでなく他の宝石にも応用されているカット方法です。一番上を広く平面に取り、その周りに「ファセット(階段)」という段々が配置されたカットで、イメージ的には国立競技場をちょうど逆にした形に似ています。エメラルドカットは「ステップカット(階段状カット)」と呼ばれるカット技術のひとつになります。

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Last update:2024/1/9